好きなものにしか箸をつけなかった姪っ子のほころんだ顔は忘れられない。

sk2ch
57 : 名無しさん@おーぷん 2016/09/13(火)21:32:15 ID:???
ちょっと、おばちゃんの独り言ね。
もう、何年も前のこと。

うちは、私の実家でマスオさん状態で、実母は他界して、不摂生を繰り返し入退院を繰り返す実父と同居。

同居以前の父の食生活は、朝から夕方まで自宅で酒を飲み、16時からは歩きで行ける割烹料理店で飲んで好きなものを食べるような日々で、入退院を繰り返すのは自業自得だった。

同居話・浮上。

実家は、築50年で、業者を4社入れて調べてもらったら根太と大黒柱を白蟻にやられてて
「リフォームするより、建て替える方がいい」と言われ、10社巡って、知り合いの小さい会社にお願いして建て替えた。
35年のローン生活になった。(名義は夫)

同居前、父にかかってた病院から呼び出しを受けて「酒はやめさせて、野菜中心の生活にしてください」ってな指導を受けて、同居後は、「あと1年で死にたいなら好きにしろ。寝たきりになっても面倒は見ない。(当時、私は妊婦)

生きたいなら、酒をやめて私の料理をきちんと食べろ」で、徐々に食生活の改善をしていった。でも夕方からの酒は止めなかった。
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58 : 名無しさん@おーぷん 2016/09/13(火)21:32:42 ID:???
私も料理に関して、すごい勉強をした。
同居当時、私の長男・5歳・次男0歳だった。
父も、孫の成長が見たかったようだし、食育の上でも父に「息子たちに示しがつかん。野菜を食べろ。肉ばかり食うな」と、毎日言っていた。

この時点で、長男に嫌いなものはなく、なんでも「おいしい」と食べてくれてた。(好き嫌いのないように、すごい頑張って育児してた。ピーマンが嫌いって時には、プランターで野菜育てて収穫させて、採れたてのピーマン、丸かじりでピーマン嫌い克服)

そんな中、妹が妊娠して、産前産後の4か月、うちで世話した。
次男は1歳だったし、忙しかったけど、なんとか乗り切った。
同じく次女妊娠出産の時も4か月、うちで過ごした。
59 : 名無しさん@おーぷん 2016/09/13(火)21:33:05 ID:???
姪っ子長女が4歳の頃、歯の矯正を始めた。
姪っ子次女は3歳。
うちの近所の歯医者で矯正することになった。
毎週土曜日に予約日を設定して、うちでお昼ご飯を食べることになった。
もともと、私は料理は好きで、人に振る舞うのに抵抗はなかった。

4歳・3歳の姪っ子たちは、嫌いなものがいっぱいあった。
アレルギーもあった。
だから、勉強しまくった。
金曜日に、家族の夕食を作りつつ土曜昼の下ごしらえをしていた。

うちでのお昼の食事は、私・夫(職場が近所だから)・息子2人・実父、妹・姪っ子2人の8人。
個別の盛り付けにすると、姪っ子の負担になりそうだから大皿料理が主体となった。
60 : 名無しさん@おーぷん 2016/09/13(火)21:33:26 ID:???
最初の頃は、好きなものにしか箸をつけなかった姪っ子も日を追うにつれ、食べたことのないもの、嫌いな野菜にも箸を伸ばすようになった。
うちの息子たちが、どの料理にも満遍なく食べることに姪っ子たちがつられちゃった感じ。
父には、野菜を食べろと迫ったけれど、姪っ子たちには言わなかった。

魚が嫌いな姪っ子たちに焼きたてのハタハタの骨をザッととって、姪っ子長女ちゃんと次女ちゃんの口に入れた時の顔が忘れられない。
「あつっ、あつっ」と言いながら、顔がほころぶ。
「おいしい〜、このジュワッて出るの、おいしい〜」
「脂がのってるっていうんだよ」

妹は、メシマズではない。
普通にご飯が作れる。
ただ、うちが漁師町ってことと、週に一度の特別感が、余計にご飯をおいしく感じたと思う。
61 : 名無しさん@おーぷん 2016/09/13(火)21:33:45 ID:???
アレルギーの除去食にも力を入れた。
どの皿にも、手を伸ばせるように。

あの時代を経て、好き嫌いがほとんどなくなった姪っ子長女ちゃんは、ナースになる道を歩んでる。
次女ちゃんは、料理関係を目指している。

そして私は、勉強したことが活かせる職に就いている。
ずっと、販売職だったのが大きな転換だ。

高齢者対応で食事を作る仕事。
もう5年になる。
私が好きでしてきたことを仕事にすると、ちょっとしんどい時があるんだけど、それでも、やりがいがあって良かったと思ってる。
sk2ch: 突然ですがおすすめの記事を紹介します
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